マンション管理士とは
マンション管理士
マンション管理士とは、専門的知識をもって、管理組合の運営、建物構造上の技術的問題等マンションの管理に関して、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とします。
マンション管理士は、平成13年8月に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」に基づく国家資格です。マンション管理士試験に合格し、マンション管理センター(指定登録機関)に登録した方は、マンション管理士の名称を用いて、マンションの管理に関し、管理組合や区分所有者等からの相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことができます。
マンション管理士は、管理組合の運営、管理規約の改正、大規模修繕工事などマンションの管理に関する様々な問題に対して、専門的知識や経験を通じて解決を支援するための総合コンサルタントです。
マンション管理士の役割がますます重要となってきています!
分譲マンションの増加
我が国のマンションストック戸数は毎年着実に増え続けており、平成27年末現在で約623万戸となっています。また、マンションの居住者は総人口の1割を超え、居住形態としてますます定着してきています。
高経年マンションの増加
ストック戸数が増え続ける一方で、マンションの適切な維持管理の確保が課題となっています。平成27年末現在で、築30年を超えるマンションは約162万戸ですが、10年後には約316万戸へと、今後急速に増加していくことが見込まれていることから、マンションの老朽化対策が重要となってきています。また、旧耐震基準で建設されたマンションは、全体の約17%(約106万戸)を占め、耐震診断・耐震改修工事の実施も大きな課題となってきています。
永住意識の高まりと高齢化
マンションでの永住意識が高まる一方で、管理組合活動への無関心化とともに居住者の高齢化が進んでいる中で、役員のなり手不足が課題となっており、専門家による支援がより重要となってきています。
マンション管理士の役割
国土交通省作成の「マンション標準管理規約」において、マンション管理士など外部専門家が、管理組合の役員に就任することが選択肢として示されました。これらのことから、マンション管理士の役割は今後ますます重要となってきています。